2009年読んだ本
いやいやいや、久しぶりの更新。
読書メーターが一年分のリスト作ってくれたのでベタっと貼っちまおう。
1年間で読んだ本は103冊
ベストは新刊本でないのが残念ですが『完本 妖星伝』(半村良)に尽きますね。
この世界観。壮大さ。まったき古びてなんかおりません。
まったりしたエピローグは賛否あるでしょうが、涙ぐみましたよワタシは。
新刊では
『リテイク・シックスティーン』 豊島 ミホ
『きりこについて』 西加奈子
『猫を抱いて象と泳ぐ』 小川洋子
『神去なあなあ日常』 三浦しをん
文庫新刊ですが
『東京大学応援部物語』 最相葉月
といった辺りがベスト作品です
2009年の読書メーター
読んだ本の数:103冊
読んだページ数:34433ページ
鏡の国のアリス (集英社文庫 141-D)
読了日:01月04日 著者:広瀬 正
チュウは忠臣蔵のチュウ
七夜に渡って語られる大忠臣蔵の真実ここにあり!。かくて王政復古は成せり(!?)
読了日:01月07日 著者:田中 啓文
鹿鼎記〈2〉天地会の風雲児 (徳間文庫)
読了日:01月10日 著者:金 庸
人生劇場 青春篇 (角川文庫)
読了日:01月13日 著者:尾崎 士郎
制服概論 (文春文庫)
なんか「制服」に対する感覚が私と微妙に違うんだよなぁ。基本的に制服を着たこと無い著者と制服着たことある私の違いなんだろうか?
読了日:01月19日 著者:酒井 順子
T型フォード殺人事件―広瀬正・小説全集〈5〉 (集英社文庫)
おぉ。SFかと思ったら本格ミステリーじゃないか。そして併録「立体交差」は著者得意の…。
読了日:01月22日 著者:広瀬 正
虚空の旅人 (新潮文庫)
読了日:01月23日 著者:上橋 菜穂子
告白
読了日:01月24日 著者:湊 かなえ
小説新潮 2009年 02月号 [雑誌]
読了日:02月01日 著者:
梅安料理ごよみ (講談社文庫)
引用される池波さんの文章がすこぶる良い。編纂者二人の文章はもとより(敵わない)のである。
読了日:02月04日 著者:池波 正太郎
灰塵の暦 満州国演義〈5〉 (満州国演義 5)
読了日:02月07日 著者:船戸 与一
どうして僕はきょうも競馬場に
いやぁ、これは見事な紀行文だわ。「競馬本」のカテゴリに入れてはならない!
読了日:02月14日 著者:亀和田 武
完本 妖星伝〈1〉鬼道の巻・外道の巻 (ノン・ポシェット)
すごい風呂敷の広げ方。さすが半村良。あっぱれ!
読了日:02月21日 著者:半村 良
暴雪圏
十数年ぶりという暴風雪により十勝地方は道路が寸断され孤立した。孤立した志茂別管内でいくつかの事件が同時多発的に起こる。事件関係者は暴風雪に捲くられるように一箇所へ・・・。“町の保安官”川久保巡査部長は無事事件を解決できるのか!
読了日:02月24日 著者:佐々木 譲
プリンセス・トヨトミ
流石は万城目さん。大阪の土地勘があったら10倍楽しめそう。キーになる二人の苗字に心当たりが無いのが悔しい。
読了日:02月28日 著者:万城目 学
芸術新潮 2009年 02月号 [雑誌]
読了日:03月01日 著者:
鹿鼎記〈3〉五台山の邂逅 (徳間文庫)
小宝の小僧!金庸登場人物随一の可愛さ!
読了日:03月05日 著者:金 庸
旅する力―深夜特急ノート
いかにして「深夜特急」は書かれたか。沢木さん流「旅の作法」ではあるが、旅の指南書ではない。何故なら、「旅に教科書は無い。教科書を作るのはあなた」だから。
読了日:03月07日 著者:沢木 耕太郎
テレビ番外地―東京12チャンネルの奇跡 (新潮新書)
読了日:03月08日 著者:石光 勝
歴史破壊小説 裏太平記
半村良未刊行の「新刊」吉田兼好の真実の姿に迫る裏日本史。後半の未整理なところは連載原稿生で未整理だったのかなぁ。ちょっと残念。しかし、南北朝を描きながら現代の政治状況まできっちりと批判精神で描くところは半村さんらしい
読了日:03月14日 著者:半村 良
完本 妖星伝〈2〉神道の巻・黄道の巻 (ノン・ポシェット)
読了日:03月22日 著者:半村 良
三匹のおっさん
いやー、最高ですね。自衛隊登場しないからTV局飛びつきますよ。 6話じゃワンクルールもたないからあと6話大至急書いてください。 月9ですか?水曜10時ですか? 60前後の食えない役者なんて、いくらでも居そうだし、あとは美少女役者とイケメンを探してくれば。 よく出来てるからクドカンとか呼んでこなくてもきっと上手くいきます。
読了日:03月23日 著者:有川 浩
大きな約束
「大きな約束」それは、ジイジになったシーナさんと岳君の息子風太君が国際電話で交わしたとても大事な約束だった。家族のこと、友人のこと、仕事のこと。シーナさんの周辺300mの事がセキララに語られたノンフィクション小説。
読了日:03月25日 著者:椎名 誠
津軽百年食堂
大した起伏の無い一本道な物語だけれどひたすらに懐かしい。明治の弘前も、10年前の弘前も、そして現在の弘前も。
読了日:03月26日 著者:森沢 明夫
面白南極料理人 (新潮文庫)
「大雪原の小さな家」「天国にいちばん近い基地」それは南極点に程近い、標高3800mの場所。外気温は零下60度。面白おかしく描いてはいますが、すぐそこに死が直結している世界。1週間位なら体験してみたいけれど、1週間では昭和基地からドーム基地まで到達も出来ない!
読了日:03月31日 著者:西村 淳
ひょうたん (光文社時代小説文庫)
こういう大きな事件のおきない市井ものっていいよね~と、思っていたら、最終話にやられました。電車の中で読んでて涙だだ漏れ。
読了日:04月01日 著者:宇江佐 真理
タイムマシンのつくり方 (集英社文庫)
初期の短編作品はSFとしての骨格が際立ってる印象。後の直木賞候補三部作(!)のような緻密な世相描写や人情話っぽさは少なめ。でもやっぱ星新一さんよりは半村さんよりな感じが好きだな。
読了日:04月05日 著者:広瀬 正
生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)
自分でコントロール出来ない自我を「これでもか」と描いたこの小説は、ある意味日本の伝統的私小説の継承者なのかも知れない。
読了日:04月06日 著者:本谷 有希子
青が散る
再読。駱駝達の彷徨に涙。
読了日:04月09日 著者:宮本 輝
愛してる (角川文庫)
なんて繊細な。
読了日:04月11日 著者:鷺沢 萠
完本妖星伝〈3〉終巻 天道の巻・人道の巻・魔道の巻 (ノン・ポシェット)
世が世であれば【世界三大奇書】とでも呼ばれたであろう壮大な物語。男女の愛から宇宙の存在までを一つの物語で語りきる腕力は空前絶後。
読了日:04月20日 著者:半村 良
街の灯 (文春文庫)
読了日:04月24日 著者:北村 薫
玻璃の天
『街の灯』はこの『玻璃の天』を描くために書いたのかと思えるほどの周到な構成!『鷺と雪』が楽しみ!
読了日:04月25日 著者:北村 薫
鷺と雪
三部作かと思いましたが、余韻の残るラストは、この先も続きそうですよね。
読了日:04月28日 著者:北村 薫
マイ・ブルー・ヘブン―東京バンドワゴン
「東京バンドワゴン」シリーズ最新刊は番外編で舞台は昭和20年~21年サチさんと勘一おじいちゃんの馴れ初めの話。おじいちゃん、若いときは我南人さんとそっくりだったんじゃん!
読了日:04月29日 著者:小路 幸也
ジョーカー・ゲーム
ちょっと私には向いてなかったみたい。戦時中という緊張感が感じられなかった。
読了日:04月30日 著者:柳 広司
海の底 (角川文庫 あ 48-2)
読了日:05月02日 著者:有川 浩
派遣ちゃん
読了日:05月04日 著者:宮崎 誉子
ラストラン (ポプラ文庫)
佐々木譲初期の短編集。その後の傑作に通じるモチーフが色々あって嬉しい。解説にある通りバイク小説ではあるが、バイクにまつわる周辺を描いた作品集。「エリの伝説」のラストは「制服警官」の結末を彷彿とさせる。
読了日:05月05日 著者:佐々木 譲
ひとがた流し (新潮文庫)
私は男だけれど、気の許せる友人達の関係が「それぞれ守備位置がある」という関係にすごい共感を覚えた。「本当の親友ってのは2年ぐらい会ってなくても昨日の続きのように話が出来る仲だよな」というのは私の親友の名言。
読了日:05月06日 著者:北村 薫
ヤンキー文化論序説
目から鱗が落ちまくり。様々なヒットの裏にヤンキー文化が潜んでいたとは。先ずは、この「序説」を嚆矢として「ヤンキー文化」の定義、そしてカテゴライズをして深めていけばオタク文化論より面白くなる。
読了日:05月08日 著者:五十嵐 太郎
秋月記
勧善懲悪に走らず、泣き所をあっさりと、淡々と描くのがいい。正義とは何か、政(まつりごと)とは何かを深く問いかける。
読了日:05月10日 著者:葉室 麟
走れ!ビスコ
チュンバさんがこういう「会社小説」を書くとは思わなかった。登場する人物はカオルチャンやら小鉄やらの女性版って感じだけれど(^^)
読了日:05月13日 著者:中場 利一
月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)
読了日:05月16日 著者:北村 薫,おーなり 由子
アイスクリン強し
内容の深みもちょっとスイーツってところかな。妖かしが出てくればファンタジーと思って読んじゃうからいいけれど、リアルな話だと一寸掘り下げ不足なのが気になってしまう。
読了日:05月17日 著者:畠中 恵
鹿鼎記〈4〉二人の皇太后 (徳間文庫)
ガキの癖に惚れっぽい。それが良い。
読了日:05月20日 著者:金 庸
鹿鼎記〈5〉経典争奪 (徳間文庫)
読了日:05月20日 著者:金 庸
鹿鼎記〈6〉クレムリンの女帝 (徳間文庫)
読了日:05月25日 著者:金 庸
猫を抱いて象と泳ぐ
“盤下の詩人”リトル・アリョーヒン。この主人公を発見しただけで著者小川洋子さんの仕事は半分終わったようなものだ。あとは盤下のリトル・アリョーヒンが指す駒と響きあうように美しい文章を、美しい棋譜を綴りだすだけ。なんて繊細な、なんて美しい小説。
読了日:05月27日 著者:小川 洋子
誘惑
登場人物が皆「これが最善策」と思って行動しているのに全てが良くない方向へ進んでしまう。それは皆、自分のことしか見えていないから。唯一、自分の事以上にお主の事だけを思って逝ったお玉が不憫。
読了日:06月02日 著者:北原 亞以子
きりこについて
「世界は肉球より丸い」ぐるぐるぐる。「そのように生きる」のが正しいと判っていつつも、なかなか「そのように生きる」思い切りがつかないのが人生。身近にラムセス2世の様な賢猫やきりこの様な賢人がいなければ実現は難しいんだよなぁ。ぐるぐるぐる。
読了日:06月05日 著者:西 加奈子
鹿鼎記〈7〉故郷再び (徳間文庫)
主人公の軽佻浮薄ぶりは磨きがかかるばかり。ここへ来て、どう収集をつけるつもりなのか見当がつかない。
読了日:06月09日 著者:金 庸
東京大学応援部物語 (新潮文庫 さ 53-4)
はい学生注目!リーダー板の上に青春がある!観客席のチアにも青春がある!バンドにも青春がある!そして当然球場にも青春がある!みんなガンバレ!
読了日:06月09日 著者:最相 葉月
巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)
巴之丞が探偵役かと思えばさにあらず。地道な調査と一瞬のひらめきで事件を解決に導き、大詰めでは芝居掛りでケレンを見せる手法が上手い。
読了日:06月12日 著者:近藤 史恵
ほおずき地獄―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)
堅物同心千蔭と芝居町の人々と花街の人々のバランスがいいなぁ。二つの話を平行して最後にあわせる手法は毎回だとちょっとあれだけれどね。
読了日:06月12日 著者:近藤 史恵
笑う食卓―面白南極料理人 (新潮文庫)
「面白南極料理人」は面白かったけれど、これはなんだか前著の没原稿を集めて本にしたみたい。前著は時系列だったけれど、こちらはもう軽エッセイですね。料理本なのに登場する料理をあまり食してみたいと思わない不思議な本
読了日:06月15日 著者:西村 淳
訪問者
山の中の洋館、湖、資産家の子供たち兄弟、当主の謎の死、嵐の夜閉じ込められた人々。とここまで材料が揃ったらもうそこは横溝正史の世界。「訪問者に気をつけろ」。 「謎解き」の後って「なぁ~んだ」で陳腐になり勝ちだけれど、そこは恩田陸。最後に更なる謎の可能性を残して余韻ある読後感を導き出す。
読了日:06月16日 著者:恩田 陸
にわか大根―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)
シリーズ3作は前作までと変わって中篇三本の連作。中篇なのに密度が濃くて読み応えがある。謎解きは「トリック」ではなくて事件の構造が明らかになる形の物で、得心のいかせ方が上品だな。八十吉のキャラクターが、あまり時代物に登場しないキャラでいい味を出している。
読了日:06月18日 著者:近藤 史恵
裁判長!これで執行猶予は甘くないすか (文春文庫)
読了日:06月21日 著者:北尾 トロ
一九七二―「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」 (文春文庫)
連赤事件、サブカルチャー、メインカルチャー、政治、経済…多くの流れが変わろうとした1968年~1972年「始まりのおあわり」と「おわりのはじまり」を当時の週刊誌・月刊誌及び多くに資料を駆使して現在(執筆の2002年当時)とも比較しながら検証する。度々横道にそれながらもきわめて戦略的に事象が並べられている。それぞれの案件を元ネタに1冊づつ本が書けそう。
読了日:06月24日 著者:坪内 祐三
犬どもの栄光 (集英社文庫)
読了日:06月29日 著者:佐々木 譲
きつねのはなし (新潮文庫 も 29-2)
京都はやはり狸じゃなくて狐だよね。疎水の水の匂い、竹林の匂い、土の匂い、古書の匂い。狐面の男(女)、謎の古道具屋、けものの気配。京都の夜はは闇に沈む。
読了日:07月01日 著者:森見 登美彦
おわらの恋風―胡弓の謎を追って
越中八尾で演奏される日本の「胡弓」。しかし巷で流行しているのは中国の「胡弓」はたしてこの二つの胡弓の関係はどうなっているのか?胡弓の日本伝来のルーツを探り、琉球・堺・薩摩そして中国、ポルトガル・・・主に文献と現地フィールドワークによって胡弓と三味線のルーツを探る。
読了日:07月09日 著者:横田 庄一郎
鹿鼎記〈8〉栄光の彼方 (徳間文庫)
ついに金庸武侠小説踏破。しかし型破りの主人公だったなぁ。風呂敷拡げ過ぎて、結局「○ーメタ」かよ(笑)
読了日:07月17日 著者:金 庸
廃墟に乞う
ここんところガッツリ読み応えのある警察小説を描いている佐々木さんなので、それから比べるとちょっと軽め。休職中の刑事が「個人的依頼」で捜査に手を貸すという設定は上手い。「警察の問題」よりも「今の北海道が抱えている問題」がよく描けている。
読了日:07月20日 著者:佐々木 譲
怪談 牡丹燈籠 岩波文庫
うわっ。岩波文庫を一気読みすると思わなかった。有名な『カランコロンと下駄の音がして…』というのは殆ど物語の発端。そこから始まる巡る因果の糸車。愛欲と金銭欲のしがらみは巡り巡って…。因果応報南無三。
読了日:07月20日 著者:三遊亭 円朝
宵山万華鏡
「きつねのはなし」が京都の日常「ケの世界」を描いたとすれば、京都の非日常「ハレの世界」を描いたのがこの「宵山万華鏡」。六つの話は万華鏡に写った様に少しづつ違っていて果てしなく繋がっていく世界。江戸川乱歩「押絵と旅する男」が浅草十二階の上から覗きからくりを覗いて押絵の中から出られなくなった様に、万華鏡の向こうには無限に続く宵山の夜が。さぁさぁ。寄り道をしてはいけないよ。
読了日:07月23日 著者:森見登美彦
神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)
読了日:07月27日 著者:上橋 菜穂子
神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)
エピローグが絶妙だ。終章のタイトルを見ても大団円が予想されたのに、さにあらず。一筋の光明が見える最後の4行。「すこやかに生きよ」の8文字に籠められた思いのなんと深い事か。
読了日:07月27日 著者:上橋 菜穂子
雪えくぼ (新潮文庫)
読了日:07月30日 著者:蜂谷 涼
武士道エイティーン
落としどころが上手かったなぁ。早苗視線と香織視線の合間にWEB掲載の別の視線が加わったことで世界が拡がった。この二人には今後も「どこにでもいる普通の大人」にはなって欲しくないなぁ。
読了日:07月31日 著者:誉田 哲也
東京番外地 (新潮文庫)
存在してきちんと機能しているにもかかわらず、東京が(日本が)その存在を「ないもの」として扱いたがるかの様な「番外地」を森達也がルポする。
読了日:08月04日 著者:森 達也
史記 武帝紀 2
司馬遷登場。帝王記でありながら、やはり将軍の漢の戦いが魅力的!
読了日:08月07日 著者:北方 謙三
東京箱庭鉄道
400億はまだしも3年はちょっと短過ぎたな。企画から着工まででも3年は少なすぎる。3つのプランはどれも現実的で「あると嬉しい!」路線。結末はちょっと駆け足になっちゃったのが残念だけれど。
読了日:08月08日 著者:原 宏一
ころころろ
1篇目を読み始めた時は「そろそろマンネリかなぁ」と思ったけれど、うつつの世界の謎解き話から夢の世界の謎解き話にシフトチェンジしたのが功を奏した。小ざさかわゆす。
読了日:08月14日 著者:畠中 恵
風の柩 (徳間文庫)
読了日:08月19日 著者:五木 寛之
神去なあなあ日常
“林業の現状と将来について”とか“環境保全について”とか“エコロジー”とか重要なテーマだけれど、ここはそんなに重く考えないで一人の少年の成長物語として楽しめばよろしい。リアルなんだけれど、限りなくファンタジー。中村班と村の人々のキャラクター立てが絶妙。
読了日:08月22日 著者:三浦 しをん
青春夜明け前 (講談社文庫 し 61-10)
まさに青春夜明け前。重松さんの実体験を元にしたフィクション。どこまで実話で何処までフィクションなんだか。小説としての構成の見事さは流石に重松さん。「とんがらし」の最後のページ、最後の5行の上手さに脱帽・感涙。
読了日:08月24日 著者:重松 清
煉獄の使徒〈上〉
凄まじいリアリティ。実際にあった宗教集団の事件をノンフィクションの如く細密に描くことで同時に語られる警察の抗争までもが「本当にあったこと」に思えるリアリティ。多くの人が「フィクションを超えた事件」を更にフィクションで呑み込もうという意欲はすごい。後半は実際の事件と少しずつずれていきそうで楽しみ。
読了日:08月29日 著者:馳 星周
煉獄の使徒〈下〉
読了日:09月08日 著者:馳 星周
植物図鑑
巨大ザリガニが登場しようとも雲の中に生命体があろうとも、そこに登場する人間達の行動は圧倒的リアリティで迫ってくるのに何故かこの作品では今ひとつリアリティーを感じられなかった。有川浩にラブコメは当然の要素だけれど、「ぎりぎりの状況で人はどんな行動を取るのか」が有川さんの必須要素に思えた。作品的には二度目のカーテンコール「午後三時」が○
読了日:09月12日 著者:有川 浩
敵は海賊・短篇版 (ハヤカワ文庫JA)
匋冥の敵もやはり海賊だったのか…。馬鹿騒ぎなのに哲学的。ラジェンドラの活躍が少なかったのが残念。
読了日:09月19日 著者:神林 長平
あかね空 (文春文庫)
山本一力さんの直木賞受賞作。京から渡ってきた豆腐職人が深川に根付いて次の世代に渡すまでの二世代を描いた市井小説。「人情小説」という枠にははめたくない傑作だ。登場人物の一人一人が良く描けていていい。読者しか真相を告げられない傳造親分がいいなぁ。
読了日:09月23日 著者:山本 一力
検察側の証人 (クリスティ文庫)
どんでん返しがあると承知で読んでるし、主要登場人物は少ないので自ずと真犯人らしきものの想像はつくのですが、その想像の一段上を行く最後のどんでん返し。惜しむらくは「完全に仕組まれた」ものではない可能性があることかなぁ。うっかりすると騙されてる事に気が付かずに読了する人も居そう。
読了日:09月24日 著者:アガサ・クリスティー
弁護側の証人 (集英社文庫)
クリスティ『検察側の証人』を超える意外さ。共通点は「資産家の殺害」だけに見えるが、続けて読むと随所にリスペクトの影が見える。
読了日:09月25日 著者:小泉 喜美子
越中・おわら風の盆―新保隆久写真集
20年に渡って撮影した「おわら風の盆」の写真集。古い写真や内輪の写真がすばらしい。
読了日:10月12日 著者:新保 隆久
新宿遊牧民
一言で言えば「椎名誠と愉快な仲間たち」。『哀愁の町に霧が降るのだ』から始まる椎名さんの周辺小説で椎名さんが作家として独立した以降からほぼ現在までが駆け足で語られる。椎名誠と本の雑誌(と大田トクヤ)の黄金時代。
読了日:10月13日 著者:椎名 誠
北方謙三の「水滸伝」ノート (生活人新書 300)
うーん。北方水滸伝読者なら今更説明されなくても読み取ってるものと、面白い話と半々かな。
読了日:10月18日 著者:北方 謙三
北門の狼<重蔵始末(六)蝦夷篇>
愈々本編とも言える蝦夷篇に突入。重蔵一行は公儀の命を受けて蝦夷地巡視の旅へ。本作では460ページを費やしてエトロフまでの困難な道程が描かれるが、やっと「序章」の趣き。松前藩の糾弾と薩摩藩の探索はこれから。そして「あの女」が…
読了日:10月21日 著者:逢坂 剛
巡査の休日
道警シリーズ。三部作で一旦終了して第二シーズンという話でしたが、どちらかというと三作のエピローグみたい。それぞれの事件がそれぞれの結末を迎える。しかし、ちゃんとヒントが与えられていながら緊張感とスピード感に登場人物同様前半のヒントを完全に忘れてしまって「あーーーーっ」って感じ。
読了日:10月23日 著者:佐々木 譲
僕と演劇と夢の遊眠社
劇団の制作者がこれほど赤裸々に公演の過程を語ったものは殆ど始めてのことではないだろうか?ま、そもそも演劇の制作者として個人名で出てきたのが高萩さん位しか知らないのだ。松竹の白井松次郎、大谷竹次郎兄弟が嚆矢と言えばそうなるけれど。天才野田秀樹と盟友高萩宏がバブル景気とともに駆け抜けた劇団の拡大から高萩さんの退団、そして現在までのクロニクル。
読了日:10月24日 著者:高萩 宏
うまや怪談 (神田紅梅亭寄席物帳) (ミステリー・リーグ)
神田紅梅亭シリーズの第三弾!表題作「うまや怪談」はちょっと入り組んでいて、謎解きされてもスカッと理解できなかった(泣)「厩火事の下」と「包丁」は生で聴いたことないからなぁ。三篇目宮戸川四丁目もひっかかるところはあるけれど、最後の解決篇で次作が楽しみに!!
読了日:10月27日 著者:愛川 晶
西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)
この本で定義するところの「クラシック以前」の西洋芸術音楽から現代音楽までを一望する「通史」。私は友人に「クラシック好き」と言って憚らないけれど実はロマン派の後期から現代音楽のとば口までの100年程の間の「特に有名な」曲を聴いているだけ。作曲家の年代順位は頭に入っているものの、文化史として「流れ」の中で解説されるととても判りやすい。私程度のクラシック好きに丁度よい入門書。
読了日:10月30日 著者:岡田 暁生
日本の植民地建築―帝国に築かれたネットワーク (河出ブックス)
台湾・朝鮮・満州における「支配者がなした建築」とはどのようなものだったのか。様式・人・材料・ネットワークなどから日本の植民地における建築の歴史を解説する。
読了日:11月05日 著者:西澤 泰彦
中井英夫全集 (3) とらんぷ譚
難しいのかといえば、そうでもない、リーダビリティーはそこそこあるんですが、1篇読み終わると休憩してしまう。トランプのカードになぞらえて、13篇4章+ジョーカー2篇の54篇からなる短編集。トランプのカードになぞらえていながら、各章ではフランス語による12ヶ月とインターミッションが題名の頭についています。幻想小説の常で草花、神話、毒、歴史、広範なイメージが飛び交うも1篇1篇は完結した物語として完成度が高く、改めて連作として読むと微妙な関連性が複雑な迷路パズルのような。
読了日:11月30日 著者:中井 英夫
わが心のフラッシュマン (ちくま文庫―ロマン革命)
再読。 何故この本が版元品切れなんだろう? 今こそ、いや、今までもこれからもずっと読み継がれるべき名著だ。 TVの無い家庭で育った4歳の中島家の息子君が、突然戦隊ヒーロー物の「フラッシュマン」に嵌ってしまったのだ。エンタティメント作家たる中島梓さんがこの現象に戸惑いつつもたどり着く「ロマン宣言」『人間は、物語なくしては生きられない!』という『物語至上主義』『唯物語論』とも言うべきフィクション賛歌。『戦え!フラッシュマン。地球を守ってくれ!』
読了日:12月03日 著者:中島 梓
こいつらが日本語をダメにした (ちくま文庫)
巷間で流れる間違った日本語をあげつらってどうたらこうたらの本かと思ったら、日本語をダメにしたのは著者たちだった。「“のどから手が出る”のはどれくらい飢餓状態になったらいいか」「“黒山の人だかり”とは何人以上を言うか」云々云々…。困った爺さんたちだ。
読了日:12月07日 著者:赤瀬川 原平,南 伸坊,ねじめ 正一
再びのぶたぶた (光文社文庫 や 24-7)
最新作は過去作品からのスピンオフやら続編やらで、ぶたぶたさんの職業は色々変わってます。やっぱ「熱血!」春日署の刑事ぶたぶたが登場するのは熱いですね(^^)「癒し」って言葉を安易に使うのは大嫌いなんだけれど、やっぱ癒しの小説です。何と言っても登場人物が癒される快感ですね。
読了日:12月09日 著者:矢崎 存美
眞説 光クラブ事件 戦後金融犯罪の真実と闇 (角川文庫)
読了日:12月20日 著者:保阪 正康
駿女 (中公文庫)
読了日:12月24日 著者:佐々木 譲
15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)
プロットは面白いんだけれど、文章がめんどくせーーーー。脳内の思考が整理されずにそのまま文章になってる感じ。例えば火田七瀬がうっかり他人の脳内を見てしまって思考の奔流に晒されてしまったような。
読了日:12月26日 著者:新城 カズマ
15×24link〈2〉大人はわかっちゃくれない (集英社スーパーダッシュ文庫)
文体に慣れてきたところで物語りも急展開。そろそろ混乱してきました。続刊が書店にない!!
読了日:12月29日 著者:新城 カズマ
リテイク・シックスティーン
切ない。切なすぎる。主人公の友人孝子が12年後の「未来から来た」というギミックは物語の冒頭で語られる。その後は女子二人、男子二人を中心とする王道の高校生青春小説。しかし、話の端々に「孝子にとっては二度目の高校生活」であることが顔を出し、主人公を混乱させる。果たして孝子の二度目の高校生活は「青春」できるのか。
読了日:12月30日 著者:豊島 ミホ
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